記録

銀杏BOYZのライブ記録

銀杏BOYZ 武道館 10/13

 

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銀杏BOYZ武道館

10/13 武道館 17:30会場 18:00 開演

1階 南東G列42番

 

セトリ

 

エンジェルベイビー

まだ見ぬ明日へ

若者たち

駆け抜けて青春

べろちゅー

円光

二十九、三十

夢で会えたら

ナイトライダー

トラッシュ

あいどんわなだいフォーエバー

恋は永遠

BABYBABY

新訳銀河鉄道の夜

NO FUTURE NO CRY

僕たちは世界を変えることができない

 

アンコール

人間

ぽあだむ

もしも君が泣くならば

 

 

 

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雨だった。武道館に着いたのは1時半過ぎ。物販は既にかなり並んでてギリギリ、まだ階段に到達しないくらいだった。

物販が始まって列が動いた頃には雨は強くなり、四時ごろには土砂降りだった。誰か雨男いるだろ。手ぇあげんさい。

今回の物販に突如登場した「峯田くじ」。んなバカなもん、んな、誰か企画したんだよ。何で40間近のおっさんのキーホルダーと缶バッジをトレーディングしなきゃいけないんだよ。笑笑

と言ったものの、一回500円の誘惑に負けて6回もやっちまった。3000円です。このくじ、かなり人気だったようで後にオークションサイトなどで原価の4倍も5倍もの値段で売られて売れてました。やるねぇ。

私はキーホルダー4つ、缶バッジ2つが出た。缶バッジのね、峯田がラジカセ担いでるあのホームレスみたいな見た目のやつ。あれ凄く欲しかったの。んでね、知り合いの方が交換してくれたので手に入れることが出来ました。やったあ!あの写真は2016年度の公式サイトの写真だよね。保存してロック画面にしてたもん。笑

そして、横に告知なしで出てきたタワレコブース。なんと、そこでCDを買うと過去の非売品ポスターが貰えるという仕組み。でもさ、考えてみて。ここに来てる銀杏のファンの人達さ、今までに出たCDだいたい全部持ってるでしょ。なんでまた売るねん。でーも、ポスター欲しいもん。あいどんわなだいのポスター欲しいもん。買いましたよ。

実は、生きたいだけ買っていなくて、というのも生きたいがとにかく嫌いで、嫌いと言ったら申し訳ないけど、どうしても受け入れられなくて発売しても買わなかった。けどさ、あとのやつはCD持ってるから、それしか買うものないのね。だから買ったよ。生きたい。後でちゃんと聴いてみるよ。

さあ、ポスターは何かな…、あいどんわなだい欲くてレジのお姉さんに頭下げて、あいどんわなだい下さい!って雨の中言ったら、ダメですって言われちゃった。そりゃそうだよね、選ぶこと出来ませんって書いてある。で、結局出たのはボーイズオンザラン。いらねえ!!!!!

ほぼ余白、白!!!いらねえ!!!!!

でもね、優しいことに、後ろに並んでた知り合いの方があいどんわなだいと交換してくれたの。本当に嬉しい。私、恵まれてるね。

そんなこんなで直ぐに開演時間。

まず中入ってびっくりしたのは、売店がある!揚げ餅買ったよ。んでトイレに並ぶ。女子トイレはいっぱいあるのに男子トイレが全然なくて、男子トイレに大行列出来てた。男子たちよ、頑張れ。

で、トイレに並んだわけですが、私の前に並んでるおばさん、どっかで見たことあるなって思ったら、峯田のお母さんでした。妹さんもいました。普通にいるスタイルなんですねって思ったよ。

 

そして、まあ、ライブが始まる。左隣はカップルで来てる2人組み。右隣は社会人のスーツを着たお姉さん。

 

峯田が出てきた時に、「峯田死ね!!銀杏大好きなんだよ!!!」と叫んでしまった。泣きながら叫んでしまった。ずっとモヤモヤしてて、どうしても言葉にしたかったから。もちろん本人には届いてないし聞こえてないと思うけどね。いいよそれで。

 

今回のライブは、良い意味でも悪い意味でも、もう昔の銀杏BOYZはいないんだ。もう別の、新しいものが始まってるんだ。って思うライブだった。

まずエンジェルベイビーで幕を切ったところからいつもとは違うよね。エンジェルベイビーは、新しい銀杏の幕切りのような曲。そこから始まるということは、そういうことよ。新しいもんが今から今日から始まるって暗示してる。

円光はさ、やるとは思ったけど、思ったけど、武道館だから原点に帰って、オリジナルの援助交際をやってくれるんじゃないかって心のどこかで思ってたの。だからあのズンドコズンドコ円光が始まった時、少しだけがっかりしちゃった。ごめんな。

夢で逢えたらはアコギでやった。青い光がふわって会場を包んで、「夜の波」が会場をさらってたよ。アリーナスタンドの少し上、1階だったからよーく見えた。夜の波。

大型フェスが次々と終わって、夏の終わりが銀杏BOYZをさらってっちゃって、今年も秋になった。私達は秋を迎えた。そんで秋になって武道館がきて、おんなじ秋を、毎年繰り返してるようだけど、今年は武道館っていうね、イレギュラーがあるわけよ。そんで今、私達はここにいる。

ナイトライダーはいつも思うけど、バンド体制の方が映える。これは確実。ナイトライダー、好きよ。しょうもない写メールを撮って、君に送るよ、喜んでくれるかな。

まず写メールという単語がもうひと昔まえになりつつあるこの2017年。でもさ、しょうもないインスタのストーリーを載せるよ、君は見てくれるかな〜〜とか言うんだったら何も心に響かないよな。やっぱり、アナログの、少しだけ劣ってて不便なものに素敵さを持てるのが銀杏の良いところなんだよな。

しょうもない写メールを峯田に送ってるんだけど全く返信がこないのでたまには私にもメール返信してくだしゃい。たまーにでいいから。なんてね。

 

トラッシュ。この曲は本当に個人的にどうしても好きで好きで好きな曲。

まさかやるとは思わなかった。絶対やるとは思わなかった。スクールキル、トラッシュ、1ミリ。やって欲しいとは思うけど、でも今のこの歳の峯田が歌っても似つかなくて、やっぱりあの曲たちは若かったからこそ歌えたものだから、そうすると必然的にやれる曲は決まってくるんだろうと思った武道館前日の夜。

そんなんだからさ、まさかね、まさかやるとは思わなかったよ。

あのイントロを聴いて、何故か童貞フォーク少年だと思った。笑笑

何でか分からないけど、トラッシュと童貞フォーク少年って被るんだよね。あとで終わった後に聞いたら知り合いの人達もおんなじこと言ってた。笑

トラッシュさ、あの歌詞を書いた峯田和伸は天才だと思う。前々からずっとこれは声を大にして言ってるけど本当に天才だと思う。いや、天才とか言っちゃ駄目か。なんだろう、思春期の胸のモヤモヤと深夜、真っ暗な部屋で布団の中で思案する、私はこれからどうなっちゃうんだろう。彼氏なんか居たことないしこれから誰かと付き合うことは出来るんだろうか、このまま誰とも付き合うことのないまま死んで行くのかもしれない……そんなの嫌だ!あああ!勉強も出来ないし、友達もいないし、クラスではゴミみたいな扱い、というより空気中に同化して存在してないことにされてるし、はあああ。ってさ、そんな気持ちをこの4分25秒に全てが纏って、詰まってんだよな。これ、すげえよ。

そんなトラッシュをあと2ヶ月で40にもなる峯田が歌ったんだよ。これ、どういうことか、わかる?

 

BABY BABYの前MCで「もう今はいないけど、この曲を歌っている時だけは、僕の後ろにチンくん、アビちゃん、村井くん。3人がいつでもいます。」って言ってて、そこで私はもう泣き崩れて声を出さないようにロゴタオルをずっと噛んでた。
自分はアリーナの少し上の1階席で見てたのだけど、そこから見える銀杏でモッシュなし、みんな棒立ちは異様な光景だった。べろちゅーのときにbeachのあのシーン「チンくん」のところを、「ピーちゃん」って言った。そのとき、あ、昔の銀杏はもういないんだって思ったよ。
昔は峯田が会場を制圧してたけど、今日は今は、みんなが終始、一緒に歌ってた。そこの部分を見るだけでも変化は凄く分かる。
ふと曲中に会場を見渡す。ここにいる人達はゴイステを見た人、世界ツアーを見た人、4人最後のライブを見た人、ひよっこで知った人、みんないて、みんなが見てる。なんか、すごいなあって。
最後のアンコール、もしも君が泣くならば。は会場が明るくなって、みんなの顔がはっきりと見えた。その時ね、みんなが、会場が、泥臭かった。一体感ってこういうものを言うんだろうなって思ったよ。
あ、武道館素敵だったけど、なんかやっぱり銀杏は武道館似合わないなって思った。あとどうしても一曲一曲、昔のライブと比べてしまう。そんで、もう新しいものが始まっちゃったんだなって思った。やっぱり変化を受け入れるのは、悲しい。けど、今日のライブで、ああ変わってしまったって悟った。

良いとも、悪いとも言えなかったけど、ただいえたのは、これからも、音楽を鳴らしていてね、ってこと。そんな武道館だったよ。

帰り、最寄りの駅に着いたら土砂降りだったな。ポスターが濡れないように、帰った。